今年度より鼻へ噴霧するタイプのインフルエンザワクチン(フルミスト点鼻液)が日本でも承認されました。10月の末に入荷する予定です。接種のご希望のある方は、10月21日以降にお電話にてご予約下さい。
フルミスト点鼻液は従来の注射によるワクチンと比べて、鼻腔内に噴霧するだけなので、痛みがありません。インフルエンザウイルスは主に気道粘膜に感染するため、鼻腔に直接免疫をつけるフルミストは現行の注射ワクチンで誘導されるIgG抗体だけでなく、気道分泌型IgA抗体も誘導することができます。フルミスト点鼻液は生ワクチンになります。
対象は2歳から18歳までの方です。
フルミスト点鼻液のワクチン接種は原則1回分で完了です(1回分で左右それぞれの鼻へワクチンを噴霧します)
ワクチン接種後に、鼻水、鼻づまり、咳、喉の痛み、頭痛などの副反応が現れることがあります。まれに、ショックやアナフィラキシーなどの重大な副反応が現れることもあります。
以下の方は、フルミスト点鼻液を接種できません。
- 2歳未満、19歳以上
- ゼラチンアレルギーがある方
- 鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のものに対してアレルギー反応をおこしたことがある方
- 妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性
- 喘息に罹患している方
- 明らかに免疫機能の異常がある疾患を有する人や免疫を抑制するような治療を受けている方
- サリチル酸系医薬品(アスピリン等)、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸内服中の方
また、日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会によると、フルミスト点鼻液は生ワクチンのため、接種後飛沫又は接触によりワクチンウイルスの水平伝播の可能性があるため、授乳婦、周囲に免疫不全患者がいる場合は従来の注射によるワクチン(不活化インフルエンザワクチン)の使用を推奨しています。
そのほか、ワクチンについてご質問のある方は、診療時間中にお電話にてお問い合わせください。